ブラック企業の実態 | 30代の中途採用
外見的には優良な会社が実はブラック企業だったりします。
冷静に考えれば明らかです。
例えば、高収益の企業の例ですが、
利益は、売上からコストを引いた残りです。
利益を上げるためには、売上を高くするか、コストを下げるしかありません。
景気が良いときは、自然に売上が高くなりますが、景気が悪ければ、売上を維持するのがやっとです。
そう考えると、景気が悪いのに利益を上げる方法は、コストを下げる以外にありません。
メーカーであれば、商品の原価を下げたり、商品の開発に関わる人件費や商品の製造に関わる工場の費用を減らすことになります。
原価を下げるには、部品や材料の安い仕入れ先を探したり、商品の部品点数を減らして対応することになります。
工場の費用を減らすには、工場の海外移転や、安い製造設備や高機能な製造設備の導入で対応します。
そして、人件費を下げるには、残業代の削減になるわけです。
つまり、カラ残業してもらえば、その残業代分がまるまる浮くわけなので、高収益の源泉になります。
本来であれば、付加価値の高い商品やサービスを提供することで、高い利益を確保するのが正論ですが、付加価値の高い商品・サービスは、簡単には生まれません。
そこの会社でしか作れない商品を持っていないのに、高収益である場合には、要注意です。
例えば、一昔前の任天堂のゲーム機は、独占状態だったので、高収益であることもうなずけます。
つまり、単に高収益企業だからすばらしい会社だとは、言い切れません。
インターネットには、「ブラック企業就職偏差値ランキング」というものが公開されており、社員や退職者の声、世間の噂などを総合的に判断してネット内の有志が作成したとされるものがあります。
この「ブラック企業就職偏差値ランキング」によれば、誰もが知る世界的メーカーや、急成長している企業、就職人気ランキングの常連企業や歴史ある高シェア安定企業などが、上位に入っています。
このように、人気とか急成長、高収益、安定というキーワードは、良い会社の指標にはならないのです。
人気があるのは、知名度が高いだけかも知れません。
急成長するには、どこかで無理をしています。
高収益にするには、人件費を削減していてもおかしくありません。
安定というのは、動きがなく、社内がよどんでいる証拠でもあります。
物事は、表から見れば綺麗に見え、、裏から見れば汚く見えます。
なので、表から見るだけでなく、裏から見ること大切です。
そして、どの企業も良いところと悪いところを持ち合わせており、全てが良い会社は存在しません。
自分に欲しいものが得られる会社を選ぶことが、自分にとって良い会社ではないかと思います。
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