中途採用に期待されるもの | 30代の中途採用
中途採用する部門は、基本的に上手くいっていない部門が多いです。
私の転職経験からは、そう判断しています。
最近の傾向としては、辞めた人の補充が多いようです。
例外は別として、良い職場環境であれば、辞めることはあり得ないので、問題のある職場ということになります。
理想的には、定期的に新入社員を採用し、その会社のやり方を徹底的に刷り込んだほうが、社内でのコミュニケーション・コストが減ることで、業務効率が高くなります。
成長している企業が、よほどの事がないと、中途採用しないのは、そのためです。
中途採用をとったとしても、それは、生え抜き社員のサポート係です。
また、中途採用を取る場合は、中途採用だけの部門をつくって、社内のほかの部門と切り分けて管理しているところもあります。
これは、その会社の企業文化を変化させたくない、ということなのです。
ただ、最近の傾向としては、経済がグローバル化し、巨大な新興国市場も含めて世界市場でのビジネス展開が求められており、そのためには、多様性が重要視され始めています。
つまり、世界市場は、均一には見れない、ということです。
それぞれの地域に、それぞれの文化・価値観があり、それに合わせた商品・サービスを提供しないと、勝ち残れなくなっています。
これまでのように、日本市場向けに作った商品を、そのまま、言語だけ各国語に変えて売れる時代でもなくなっています。
その大きな理由が、世界市場の半分以上を占める巨大な新興国市場です。
発展途上であるため、時代感覚が異なり、宗教色の強い国も多くあります。
そのため、その国にあわせた商品・サービスの提供が求められます。
多様性への対応として、女性の活用が重要視されていますが、今後、中途採用による異文化の注入も重要になってくるのではないか、と思っています。
生え抜きの社員との摩擦を恐れず、異文化を注入することが、その会社に必要な事だと思います。
しかし、このことは、経営幹部も頭では理解していても、無意識レベルでは、変化を望んでいないことも多いです。
そのあたりをきちんと見極めるバランス感覚は、大切です。
中途採用に応募する場合は、このような事を念頭においておくことが重要です。
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