大企業は「パワーゲーム(権力闘争)」 | 30代の中途採用
大企業で働くことは、「パワーゲーム」をすることです。
大企業と言っても、成長期であれば、「パワーゲーム」をする余裕はありません。
皆、自分の仕事の成果を高めることに全精力を傾けており、自分の成長に興味を持っています。
ところが、成長期が終わって、成熟期に入ると、頑張っても仕事の成果を高めることができず、頑張る必要もありません。
そのため、仕事を通じて自分を成長させることができません。
そうなると、仕事にやりがいを感じることができなくなるので、権力に興味を持っていきます。
しかも、成熟期は、競合他社が淘汰され独占に近い状態になっており、誰が仕事をしても、会社の業績がぶれません。
そこで、派閥が生まれて、派閥争いが起こり、勝ち組の派閥に属する人間が優遇されて、負け組みの派閥に属する人間が冷遇されるわけです。
いかに派閥の実力者に気に入られるかが、大事なのです。
このような環境では、仕事にやりがいを求める人の多くは失望します。
管理職も、人間関係だけで決まり、しかも、権力闘争が好きな人間たちなので、上の人間の意向ばかり気にして仕事をするために、良い仕事をしようとする気持ちはほとんどありません。
上の人間の鶴の一声で、右にも左にも行く連中です。
そして、その管理職の部下は、振り回されるだけです。
成熟期の大企業に仕事のやりがいを求めると、苦しくなるだけです。
このような会社では、実力のある人たちは、退職する前に会社を去っていきます。(良い結果になるかどうかは別ですが)
昔の貴族のように、派閥の人たちと和気あいあいと談笑しながら、要領よく出世して、権力を振りかざすのが好きな人に向いています。
栄枯盛衰という言葉があるように、このような会社は、いずれ傾きますが、彼らは、そんな事は気にしていません。
中には、成熟期から、事業転換して成長期に移る会社もありますが、希少です。
また、今は、ライフサイクルが短くなっているので、1つの事業で40年もたせるのが難しくなっています。
仮に、会社に就職して40年間働くとすると、2サイクルぐらい回らないと、もたない気がします。
ということは、20歳から45歳までを1サイクル、45歳前半から70歳までを2サイクルとして、別の仕事をするぐらいの覚悟が必要かも知れません。
銀行だって、これからも同じ形態で存続するかはわかりませんよ。