転職活動は企業研究の場 | 30代の中途採用
私は、これまでに、いろいろな企業に応募して、いろいろな企業の面接を受けてきました。
今から思えば、非常に勉強になりました。
私は、工業で使う装置のソフトウェアの開発をずっとやってきたので、産業用機器のソフトウェア開発の求人を中心に選択しました。
ソフトウェア開発は、企業の基幹業務(ERP)や銀行の勘定系、WEBアプリケーションのような法人向けのソフトウェアから、家電製品や携帯電話のような消費者向けのソフトウェアまでさまざまです。
実は、ソフトウェア開発と言っても、それぞれの分野によって、ソフトウェアの開発言語や開発人数、開発手法に違いがあります。
それに、ソフトウェア開発するには、ソフトで動かすものについての専門知識が必要です。
企業の基幹業務(ERP)であれば、会社の業務プロセスのアウトラインを知っている必要がありますし、銀行の勘定系であれば、銀行のサービス内容について知っている必要があります。
ただソフトウェアが開発ができる、というだけでは、仕事はできません。
私の場合は、医療用機器とか半導体製造装置のような分野がやれるかな、という結論になりました。
そこで、いろいろ医療用機器や半導体製造装置について、調査しました。
医療機器は、人体を扱うので、高品質のソフトウェアが求められ、工業で使う装置のソフト開発と比べて、ソフトウェアの開発プロセスが厳密に定義されているように感じました。
一方、半導体製造装置は、開発サイクルが早く、2年に1度新商品が出るような感じで、開発スピード重視のように感じました。
ちなみに、1社で全ての半導体製造プロセスを作れないことから、各社の半導体製造装置を簡単に接続するために、各プロセスの標準化が進んでいました。
何が言いたいのか、といえば、同じような装置分野であっても、業界によってかなり違いがあります。
このように、よく考えて転職しないと、これまでのキャリアが通用せず、1からキャリアを積まないといけなくなります。
ソフト開発である以上、まったく違うわけではないので、どの部分が通用し、どの部分が新たに学ぶ必要があるかの見極めが大切です。
実際に転職すると、想像していたものとは全く違うことがほとんどだと思うのですが、それでも、予測しておいたほうが、ギャップが少ないと思います。
このように、転職活動を通じて、自分のキャリアが生かせる業界や企業について調べることは、非常に勉強になります。
私は、半導体製造装置については、あまり知らなかったのですが、某企業の面接を受けるにあたって、いろいろ調べることで、業界のことや商品について知ることができました。
是非、あまり馴染みのない業界の企業に応募する時も、可能な限りその業界や企業について調べてみて下さい。
面接時に役立つことはもちろんですが、あなたの知識が深まっていきます。
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